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サウンドトレーニング

合奏における基礎練習

Ⅰ.合奏における基礎練習(サウンドづくり)のポイント
近年3Dやティップス、トレジャリーオブスケールズ等合奏の基本的なトレーニングのための教本は日本語版の出版でかなり普及してきましたが、「持っているのだが、使い方が解らない」という声が多く聴かれるように、効果的使用法についてはまだ完全に定着しているとは言えないようです。このようなバンド教則本を使ってトレーニングを行なう場合、その使用目的や到達目標を指導者やメンバーが明確に把握していないと、せっかくの合理的なシステムが練習に生かされません。はじめに、基礎練習やサウンドづくりのポイントとなる、いくつかの項目をあげます。

  1. 響きのある音色、一定の音量、正しいピッチに支えられたチューニング
  2. 音色づくりの基本であるソノリティの練習(ロングトーン等)
  3. ハーモニー感やバランス感覚を育成するのためのトレーニング
  4. リップスラー・インターバルを含めたフレキシビリティのトレーニング
  5. 各楽器の異なる調性を統一された音程感覚で演奏できるようにスケール
    やアルペジオを練習すること
  6. アーティキュレーションを統一するための練習
  7. リズムの処理、アインザッツ、音の長さ、音型を統一する練習。
  8. フレージングの研究 コラール等による総合練習
  9. スタイルやアゴーギク(適切な速度やダイナミクスの設定、音型の処理他)

また、個々には合奏の基本となるアンサンブルとソルフェージュ力の向上も必要です。個々の目標としては、

  1. 楽器の正しい奏法と知識を身に付けること。
  2. イヤー・トレーニング、ピッチを聴き分け、音程感、和声感を修得すること。
  3. 視唱(奏)力を向上させること。→ユニゾン・ハーモニー等。
  4. テンポ感(テンポキープを含む)、リズム感、拍子感を修得すること。
  5. アタックやリリース等適切な奏法を身につけること。
  6. フレージング、アーティキュレーションについて理解し演奏できること。
  7. 基本的な呼吸法(ブレスコントロール)をマスターすること。
  8. ブレスと音のスピード、距離感、(ロウソクの火や、かざぐるまのイメージで息や音のスピードのトレーニングをする)ダイナミクスのコントロール等。

Ⅱ.活動のシステム化・合理化のために<美しいサウンドをめざして>

(1)練習計画
・パートリーダー、生徒指揮者の育成し、自主的な活動を定着
・各パートのウォーミング・アップ(エチュード、W.Uパターン)の定着
・デイリートレーニング、パート・セクション練習の方法(システム)の確立

(2)合奏における基礎練習について
 ・呼吸練習
 ・パート、合奏のチューニング
 ・ロングトーン、ハーモニー、バランス練習
 ・インターバル、アルペジォ、アーティキュレーションの練習
 ・リズムや音型、テンポ感の統一の練習
 ・各調のスケール、ハーモニー、フレージング(コラール等)総合練習?

Ⅲ.合奏における基礎練習の方法と注意事項

呼吸練習
○タイガージェットシン
・2拍吸う→4拍吐く
・2拍 → 2拍 〃
・1拍 → 1拍 〃
○足首 2人一組 「背中に入れる」
・8拍吸って一気に吐く 他
・ブレスは大きく、深く
・肩を上げない
・摩擦音で抵抗を付ける

ロングトーン
 ※テンポ四分音符=69 B?Dur スケール (8拍吹いて2拍休み)
・2拍の間にHDを聴いて出す音を歌って吹く
・アインザッツを揃える
・正しい姿勢で
・視線を意識する
・音を遠くに届ける (楽器を鳴らす意識)
・真っすぐな息で、お腹で支えて吹く。
・減衰させない
・まわり聴く(耳を使う)
・たくさん吸ってたくさん吐く
・ブレスを揃える→1と2と3と4とでテンポを感じて吹く
・発音をていねいに、コブを付けない
・切り方を揃える
・目標を持つ

バランス
 ユニゾンとバランスの練習です。音域別に4つにグループ化されている
ので、A(低音)グループから重ねていきます。ここでは、
・低音や前のグループの音を聴いて吹くこと。
・ていねいに発音すること。
・ブレスを揃えること。
・ロングトーンと同様、支えられた真っすぐな息で吹くこと。
・まわりを聴いて音程を合わせること。
・出す音をイメージして(頭で歌って)吹くこと。
を意識させます。合いにくいときは、
・オルガン等に合わせて全員で歌ってから(すぐに)吹いてみる。
・金管はマウスピースだけで(木管は声でも楽器でも可)吹いてみる。
・呼吸や奏法の確認のために立って演奏する等試してください。
特に歌う→吹くの繰り返しは効果的です。各グループのバランスが取れ、
全体からうなりがなくなるように常に聴くことと、出す音を歌って吹く
ことを心がけます。
・一音一音ていねいにタンギングをするようにします。

Ⅳ.音階の合奏の注意事項(ハーモニーのための音階練習)

 ◎一拍目(低音)直線的なイメージ
  ・真っすぐな、ロングトーンの音で 
  ・出だしを揃える
  ・コブを付けない
  ・ブレスの位置を揃える
 ◎二拍目?曲線的なイメージ
  ・低音を聴いて吹く、つぶさない
  ・余韻を付ける

Ⅴ.ハーモニーの練習

その調のカデンツです。簡単な和音ですが、確実にソルフェージュして美しい響きを作りたいものです。第4グループが常に根音(主音)になっているので、その上に響きを作っていきます。トレーニングの方法は
 1」自分がそれぞれの小節で第何音を受け持っているか確認する。
 2」主音(根音)は土台なので、まず、しっかり吹く
 3」第5音は主音を聴いて同等のバランスで吹く(5度の響き)
 4」第3音は両方を聴いてやわらかく間にとけこむように(やや低めに)
を意識させます。ヤマハ・ハーモニーディレクター等純正調の出せるキーボードを使用してどれぐらいの感覚で低めに取るか確認させましょう。その場合も、「歌う」「演奏する」を繰り返すことは大変効果的です。さらにお互いを聴くことと自分のパートの役割を確認するために分散和音でも練習します。第1音、第5音、第3音 (7音)をテンポ(♪=120)四分音符=60 程度で2拍遅れで重ねます。これも実際に「歌う」「吹く」を繰り返します。第4グループ合ってくると倍音で5音が、1+5音で第3音が倍音で聴こえます。これぐらい音に集中できるとかなり良い響きとバランスが得られた状態だと言えます。(この練習でテンポをキープするために、響き線を外したSDに♪を、BDやCymに4分音符を弱くたたかせ、ハーモニーの根音にティンパニーを加えると、打楽器も参加できて良いでしょう)最後にもう一度最初のスケールから続けて演奏します。

Ⅵ.ハーモニーの注意事項

・ 1音、5音、3音のバランスと音程を自分のパートの役割を考えて吹く。
・ 低音の響きに重ねる。お互いの音を良く聴く。倍音も聴く。
・ 同じ音のユニゾンがうならないように吹く。
・ テンポを感じて吹く。
・ 入り方をていねいに、ロングトーンの息で(一音一音タンギング)吹く。

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